SIGMA 19mm f2.8 DN(m4/3)
以前から山を歩いた時に、35mmだと少し広いけど50mmだと少し狭いと感じていました。風景写真という点から言えばもっと広角でも良いのですが、僕は歩きながらのスナップが多いからだと思います。山では重い荷物を背負いながら歩いているので、撮りたいと思った時に画角が合わず前後するのは非常につらいです。
元々はNokton classicの楽しさに惚れて、コシナのMマウントレンズで探していたのですが、m4/3で40mmにするには20mmの広角レンズになるので、これだと思うものは高価で手が出ませんでした。パナの20mm f1.7IIも良さげでしたが、中古でも3万円近くするので「これだけ出すなら、もう少し頑張ってコシナが欲しい…」と思い踏み切れずにいました。
そんな中、先日の山歩きでいよいよ40mmが欲しくなり、翌日にトップカメラへ。お店で物色していると、中古でこのSIGMA 19mm f2.8 DNが12,800円で売られていました。このレンズなら換算38mmです。一般では中途半端な画角ですが、僕の用途には合っている気がしました。
程度も良く箱・保証書付で新品時のバーコードも張られたままなので、どこかの展示品だったのかもしれません。元々安いレンズなので新品でも15,000円ほどで買えますが、12,800円なら試してみる価値はありそうです。
少し店内で試写させていただき、画角が思った通りで使えそうなので衝動買いしてしまいました。今月は先回のタクマー135mmと合わせて2本もレンズを買ってしまった。まぁ2つ合わせても、安いレンズ1本分ですが…。
このレンズは安価ですが、一応SIGMAのARTラインとなっています。ARTラインはD600で35mm f1.4 DGを使っており、その素晴らしさを知っているため期待してしまいます。
という事で早速試し撮りしてみました。
使ってみた印象ですが、ARTラインなので期待しましたが、画質はスタンダードな単焦点レンズといった感じでした。最近のSIGMAといえばシャープで解像感があるイメージでしたが、そこまでキレキレな印象も無いです。
開放でf2.8ですが20cmと寄れるので、使い方次第でそれなりにぼかせると思います。また、AFもそこそこ早いので日常使いに困ることは無さそうです。値段のことも考えると、気を使わない普段使いに向いたレンズだと思います。
SIGMAのレンズは、フォーサーズ用の30mm f1.4、フルサイズ用の35mm f1.4 DGと銘玉を使ってきたので、それらと比べると画質は落ちますが、購入価格で考えると満足度が高い1本だと思います。まぁf1.4の2本は別格なので、比べるとこのレンズが可哀想かもしれません。
このシリーズは19mm以外に30mmや60mmもあります。どれもそこそこ評判が良いので、お手軽3本セットで揃えても面白そう。3本持っても小さなバッグに余裕で収まるので、手軽さメインで割り切って使えば良いレンズなんだと思います。
後日こちらに続きを書きました。これ良いレンズでした。