霧ヶ峰・美ヶ原キャンプ&ハイク 2日目
前回の「霧ヶ峰・美ヶ原キャンプ&ハイク 1日目」の続きです。
人が動き出す前の静かなキャンプ場は好きな時間です。
この日の天気予報は16時頃から雨となっていたので、午前中に八島ヶ原湿原を歩き、早めにキャンプ場に帰りのんびりする予定にしました。霧ヶ峰キャンプ場に連泊するためテントはそのままで八島ヶ原湿原へ向かいます。
霧ヶ峰キャンプ場から車で約20分で八島ビジターセンターに到着しました。八島ヶ原湿原は標高約1632mの高層湿原で国の天然記念物として指定されています。
広い湿原の周りをぐるっと一周ハイキングコースが設けられています。
沢山の花が咲いており見ていて飽きません。
池塘に映る空はなんて綺麗なんだろうか。
花の写真を撮ったので名前を調べてみましたが、どれがどれだか全然自信がありません。
ハクサンフウロ?
メマツヨイグサ?
ヤナギラン?
シモツケソウ?
ツリガネニンジン?
キンパイソウ?
綺麗なアサギマダラがとまっています。
木道が続きます。
木道を50分程進むと山小屋とテント場が現れました。
残念ながら現在は閉鎖され利用されていない様です。
コオニユリ?
オオカサモチ?
そして幾つかのゲートをくぐり出発地点へと戻ります。1周で約1時間半の道のりでしたが、これほど多くの高山植物を一度に見た事がなかったので感動しました。
八島ヶ原湿原を満喫し、午後はキャンプ場に戻りまったりした時間を過ごすつもりでしたが…この後なかなか大変な事になります。
次第に天気が崩れ雲行きが怪しくなり、強烈な雷雨でキャンプ場での夕食が出来なくなってしまいました。そこで予定変更し一番近くの道の駅で食事をしながら天候が回復するのを待つ事にします。天気予報では16時〜18時までが雷雨になっていましたが、18時以降は回復する傾向にあった為、食事とお土産を見ながらのんびり時間をつぶします。それにしても雨の覚悟はありましたが、まさかゲリラ雷雨になるとは。
18時前には雷が弱くなった為、キャンプ場へと戻ります。しかし安心するのもつかの間、キャンプ場に戻ってから再度天気予報を確認すると、なんと22時頃まで更に酷い予報へと変更されていました。と同じ頃、また徐々に天候が崩れていきます。麓の諏訪市では大雨・洪水警報と雷注意報が発令されていました。
しばらく家族3人テントの中で雷雨に耐えながらやり過ごしていましたが、ついにキャンプ場のスピーカーから諏訪市の緊急放送が流れてきます。どうやら諏訪市の被害が大きく避難所まで設置されたらしい。しかも麓の町では当日予定されていた諏訪湖の花火が中止となり、見物客が大混雑しながら避難する事態となっていました。中央道もJRも止まり一大事っぽい。
立地的に雨でキャンプ場が崩れる心配は無さそうなので、20時頃まではテントの中で耐えていました。こういう事態もアウトドア用品があればなんとか凌げます。
しかし、20時を過ぎた辺りから雷が数秒毎に落ちる様になり距離もかなり近くなってきます。「ドーンドーンドーン」とひたすら雷が鳴り続けます。キャンプ場といっても霧ヶ峰キャンプ場は標高約1600mです…恐ろしい。子供は興奮して「キャーキャー」言ってました。
悩んだ結果、キャンプ場の管理人さんへ状況を説明し、雷がおさまるまでキャンプ場の施設へ一時避難させてもらいました。管理人さんは本当なら帰る時間だったと思うのですが、気持ちよく対応していただき施設を貸していただけました。僕達以外にも数名いましたが、残りの人はこの状況でテントにいられるなんて、みんな強いハートの持ち主だと思いました。(僕達が初心者でビビリなだけかもしれませんが…)結果的には1時間半ほど施設を借りて、雷がおさまった頃にテントへと戻りました。
この時に管理人さんと少しだけ霧ヶ峰やこのキャンプ場の話をしました。こういう時の話って安らぐし心にしみます。そして気付いたらこのキャンプ場が好きになっていました。色々配慮していただき、ありがとうございました。
翌日キャンプ場を出る時に管理人さんに「昨日はありがとうございました」と挨拶すると、「怖い経験をしたでしょうけど、これでキャンプの免疫が出来たかな?是非また遊びにきてください」と言っていただけました。何だか嬉しかった。管理人さんまた行きます。
テントに戻りしばらくして雷雨がやむのを確認したら、安心したのか寝ていました。
良い経験になった一日でした。
さて、翌日は霧ヶ峰キャンプ場を出て美ヶ原へと向かいます。
その後の「霧ヶ峰・美ヶ原キャンプ&ハイク 3日目」はこちらから。