センターシフトロッドのブッシュ交換にチャレンジ
以前シフトキット一式を交換した時に一緒に取り寄せた、センターシフトロッドのブッシュを交換するために試行錯誤してみました。
このブッシュは車体とガソリンタンクとの間にあり、どこからも手が届かないため、一般的にはガソリンタンクを外さないと交換できないといわれています。このメンテナンス性の悪さからか、85年モデル以降はシフトロッド全体の改善と同時にブッシュの位置も手が届く場所へと移動しています。
そこで棒を使ってブッシュを押し込めないかと考え、ネットを徘徊してみると…なんとthesamba.comに長い木の棒に釘を打ち、釘にブッシュを引っ掛けて押し込んだという情報がありました。おおすごい…さすが本場ですね。やることがワイルドです。そこで僕も色々考えて似た感じのことで試してみることにしました。
簡単に説明しますと、ホームセンターでパイプを買ってきて細いのと太いのを重ねています。
細い方を長くガイド代わりにすれば、途中でブッシュを落とすこともなく太い方で押し込めるという考えです。
さらに太い方のパイプにはブッシュがはめ込める様に金具を固定しています。
ここまでの感じでは結構良案じゃないかと自画自賛していました。
準備も出来たし、マニュアルやネットでも何度も調べて予習も完了。
ということで作業開始です。
まずはスペアタイヤを外し、シフトの下のボックスを外しました。
シフト操作の時にこのボックスがガイドになって、シフト位置が固定する仕組みになっています。
過去に一度も外されたことのない様な様子…。
あまりに汚いので先に掃除を…。
本来なら、この3つの穴の所には約3mm厚の樹脂プレートがハマっており、3速から4速時のシフト操作のガイドとなります。
その穴だけが残っていました。この穴があるとシフト操作でたまに引っ掛かりがあるので、いずれプレートをつけた方がスムーズなシフトにはなると思います。ただ、残念ながら今回プレートの準備はしていなかったのでまた後日ということで。
ちなみに85年以降は穴がなくなり、シフト側に樹脂を取り付けるはず。そしてボックス内の形状も異なります。
ボックスを外すと、下からシフトとロッドの接続が丸見えに。
ちなみに右の太いエアーダクトは外しておかないと作業の邪魔です。
このダクトはフロントグリルを外し、グリルの穴側から作業をすると簡単に外せました。
シフトの接続を外す前に念には念を。
今回抜くシフトロッド(フロントとセンター部)が通る穴が分からなくなると、再度通す時にトラブルになる可能性があるので、念の為に糸を結んでおきました。こうしておけば通す場所を間違えませんから無駄なトラブルが回避できます。
あと、この時にセンターとバックのシフトロッドの連結を外しますが、この取り付け位置は重要なので、必ずシフトロッドを接続していた正確な位置がわかる様にケガキやマーキングをしておきます。ここがズレると本当にギアが入らなくなりますから要注意です。ちなみにわざとずらして試した事がありますが、その時は数ミリずれただけで一部のギアが入らなくなりました。
準備ができたので、シフトとシフトロッドとの接続を外し抜き出しました。
実際に抜いてみると、今回交換するセンターシフトロッド以外のブッシュも無くなっていたりと手入れが必要な状態でした。
やはり抜いてみないと分からないですね。しかしこのパーツは持ち合わせがないので、今回は掃除だけにしておきます。
ということで目的のセンターブッシュへ。
パイプの先端にブッシュをつけて…。
えい!えい!と押し込みます…。
何度も…。
はい。でも全然入りません…。
経験がある方なら分かるかもしれませんが、こんな事で普通ブッシュは入らないですね。
淡い期待をしていましたが、全然無理でした。
Thesambe.comの人はきっと怪力だったんでしょう。
しばらくの間格闘していましたが、無理な体勢で体も痛いし…もう無理!ということで、この方法は断念しました。
次回に続く…