空冷ビートル復活 vw '68 type-1 を購入しました
ミドリガメの様な色をした空冷vw '68 type-1。
以前'59 type-1の時にもお世話になったメニーズさんの車です。
この年代の雰囲気や渋い色も好みだし、野暮ったいフォルムがツボで最高にかっこいいです。お尻から見たぼてっとした感じやアイロンテールも、なんだかとても可愛く見えます。外装はリペイントされている様ですが、内装などほぼオリジナルを保った貴重な車です。3オーナーを経由し18年間カリフォルニアのガレージで眠っていたらしく、新車当時の取扱説明書なども残っています。ネットで見た時からほぼ一目惚れでしたが、実物を見てもっと惚れてしまいました。
この年代のビートルって6Vルックに改造されたり、雨ざらしで放置され腐ったりと、意外と程度の良いものが少ないそうです。'59 type-1の様に古いものは間違いなく格好良いですけど、これくらいの年代を日常の足にして気軽に乗るのも良いかなと。ということで、急展開ですがこのビートルを我が家へ迎え入れる事になりました。空冷vwからは15年ほど遠ざかっていましたが、まさかまた乗れる日が来るなんて。念願の空冷vwオーナー復活です。
さて、15年経った今、なぜもう一度空冷ビートルなのかというと、以前乗っていたビートルは15年程前に現在の職に就く時に名古屋へ出るために手放しました。まとまったお金が必要だったことと、新しい土地で自分に古い車は維持できないだろうと考えたのです。しかしとても愛着があったため、ずっと心の中でいつかまた乗りたいと思っており、街で空冷vwを見かける度に「なん年式かな？いいなぁ。乗りたいな」「乗ってたのはこんな車だったよな」などと頭をぐるぐるまわり羨ましく思っていました。
そんなことで遠ざかっていましたが、子供ができた事でさらに空冷ビートルは遠ざかり、正直「もう無理かな。買えても子育てが終わってからか」などと考えていました。しかし親の影響もあるんでしょうか、息子が大の車好きになり（しかもビートルが大好き）街で空冷vwやニュービートルを見かける度に「パパ！ビートルちゃんがいたよ」「パパ！ビートルちゃんのバスがいたよ」などと教えてくれるようになりました。
息子に「パパは昔ビートルちゃんに乗ってたんだよ」と教えると「パパすごい！ビートルちゃんに乗ってたんだ！すごーい！」と目を輝かせて興奮するようになりました。「パパが大好きなビートルちゃんだ！ママいっしょに追いかけて！」と嫁さんと息子の二人で道行くビートルを自転車で追いかけた話を、あとから聞いたこともあります。
家族でそんなやりとりを続けているうちに、心の奥にしまっていた気持ちが大きくなり最近の空冷vw事情はどうなのかなと、名古屋で近所の空冷vw屋さんをチラ見しに行くようになりました。久しぶりの空冷vwにドキドキしました。エンジン音なんてもうやばかったです。ストックマフラーのパタパタと乾いた音にもしびれました。でも…何かが足りない。なんだろう。
という事で、決心をして約15年ぶりにメニーズさんに行ってみる事に。というのも、'59 type-1を売った時から、いつかまた空冷vwを買うときはメニーズさんに行こうと決めていました。お店に行くということは「買うスイッチ」が入ってしまうかも…という事もありドキドキしましたが、いざ行ってみると昔に戻ったようでとても楽しかったです。'59 type-1を買った時が19歳で今は38歳なので車を買ったタイミングで言うと当時の年齢の倍で19年ぶりです。
そんなこんなで目的の'68 type-1を見せてもらったのですが、なんだか最近見たどのビートルよりも格段に良く見えました。しかも見た瞬間に「これうちの車になるかも」と感じでしまいました。運命でしょうか、見事に買うスイッチオンです。単純に気持ちの問題なんでしょうけど、他のお店で見て何かが足りなかったものがここにありました。懐かしかったこともあるのかもしれないし、覚えていてもらえたのが嬉しかったのかもしれないけど、とにかく最高でした。「またビートルに乗ってくれるなら」とかなり良い条件を出していただいたことも、購入に踏み切れた大きなきっかけなので、メニーズさんに行って本当に良かったと思います。
とこれだけ書いておいて、まだ色々と手続きがあるので納車まで時間はかかると思います。ひとまず家族内での愛称だけは決まりました。丸くて緑でカメみたいなので「おカメ」です。早く来ないかなー「おカメ」。
我が家にはエスクードがあるので2台持ちになります。保育園の送り迎えなど、職場復帰が近い嫁さんもこれからは車を使う機会がどんどん増えると思うので、どちらも便利に使えるといいな。長いローン生活も始まるし頑張らないといけませんが、そこはビートルの顔の様にニコニコと笑顔で乗り切りっていこうと思います。
