ビートルの不調とその原因
先日タイミングライトを購入したので早速試してみると、点火時期がすごく進んでいました。やはり普段検電テスターでパチッとやっただけでは合わないよな。「タイミングライトを買ってよかった」と思いながら、0度に合わせるとアイドリングが下がった。
そこで再度キャブのエアーの調整から始めようと、マニュアルに沿って作業開始。まずはエアーのスクリューで室内のタコメーターを見ながら800rpm付近に合わせます。次にボリュームスクリューを絞りながら燃調を合わせるのですが、どうもいつもと違って調子がおかしい。この時点で冷静になればよかったのですが、試しているうちにキャブのセッティングで迷宮入りしてしまいました。
いつも通りにやっても全然調子が上がらない。何度試してもうまくいかないので、ポイントギャップを計るところからもう一度見直していくことにしました。すると、ポイントに突起が出来て面が荒れています。2週間ほど前に整えたばかりなのに…しかもローターをみると抵抗のところにヒビも入っています。あぁ…原因はこれかもしれない。
ということで代わりのパーツ調達します。ポイントが荒れるのはコンデンサーがヘタってきているからという情報があったので、ついでにデスビのコンデンサーも頼んでみました。今回のローターはCBパフォーマンスの抵抗なしタイプ。これで抵抗が割れて…という事からおさらばできるはず。
そして数日後、パーツが届いたので早速交換してみました。まずはローターから交換します…するとすんなり復調。おお、よかった。やはり不調の原因はヒビが入ったローターだった様です。しかしタイミングライトを試した同時期に壊れるとはやられました。しかも前回交換してから半年しか経っていないのに。
次はコンデンサーを交換します。すると排気が整いとても静かになりました。やはり少しはヘタりがあったのかもしれません。コンデンサー交換後にまたアイドリングが下がったので微調整します。でもこいつはまだ使えそうなので緊急時用のストックになりました。
そして最後にキャブの再セッティングです。今まであまりにも感覚だよりだったのと、実はAutogaugeのタコメーターが当てにならないのではないかと思い、amazonで安価な非接触型タコテスターを購入しました。こちらも安価で2000円もしませんでしたが、使い方を守ればちゃんと計測できると口コミ情報があったので購入してみました。
このタコテスターの使い方は簡単で、回転体(今回はクランクプーリー)に専用のシールを貼ってレーザーを照射するだけ。多少数値は上下しますが大体把握できました。そこでエアーとボリュームスクリューを、タコテスターの数値を確認しながら調整していきます。ある程度セッティングが決まった時点で、町内一周試乗し微調整をおこないました。
走りも悪くないのでこれで作業完了かな。よっぽど外していないと思うので、また後からプラグだけ確認すれば大丈夫だろう。ということで、なんとか調子を取り戻せたのでホッと一息。そして室内のタコメーターを見ると、針が指しているところは700rpmくらいになっています。タコテスターでは810〜820rpm辺りに合わせたので、ずいぶん誤差がある様です。エンジン音や調子の良さからタコテスターの方が精度が高いと思うので、Autogaugeのタコメーターをあてにした事が、キャブ不調の一因だと思います。
結果的に「タイミングライトを使ったタイミングでローターが壊れた」「Autogaugeの安価なタコメーターを使ってキャブの調整を誤った」というのが今回の原因なんだと思います。細かい反省点はありますが、色々と勉強にはなりました。何度お店にヘルプしようと思った事か。頑張って良かった。