デスビのネジ崩壊と交換
オイルを交換したついでに、久しぶりにポイントの点検もやるかと、ポイントを固定しているネジを外そうとしたところ、途中で空回りして外れなくなってしまいました。やばい感触…締める方向にわましてみても空回り。どうやらネジのピッチ山が潰れてしまい、空回りして締まりも外れもしない状態になってしまった様です。
心当たりはあります。以前高速道路でポイントが潰れてエンジンストールし、あわや大惨事という出来事がありました。そんな事もあり前回ポイントを調整した時にかなり強めに締めたのでした。きっと締め付けトルクが大きすぎたのだと思います。
どうやっても取れないためデスビを抜いて作業をしますが、それでも全然取れません。
仕方がないのでデスビを分解します。分解といってもこの部分まではネジを数本外すだけなので簡単な作業でした。
それでも取れないので、ポイントは諦めて破壊しやっと外すことができました。
これが犯人。ネジ山が完全に潰れています。なんでこんな事になるのかな?相当な馬鹿力で締めてしまったらしい。ちなみに昔よく周りからクラッシャーと言われたことがあります…。
こちらの山も壊れていたので、元のM4からM5にネジを切りなおしました。ポイント側もM5は通らないので削って加工しました。このことで後に対処不能になるとは思わず、この時はうまくいったと思っていました。
その後ホームセンターにネジを探しにいくと、欲しいM5の長さ6mmの小ネジがありません。数店探しましたが、M5は10mmからしかないらしい。6mmじゃないと中の機械に干渉してしまいます。しかもM5のネジ頭も大きくポイントセッティング時に干渉することが判明。色々問題ありになってしまいました。
ここで状況をまとめると、M5のネジを使うためには、
・デスビの穴をM5に(加工済み)
・ポイント側の穴を広げる加工(加工済み。ただしポイントを換える度に加工が必要)
・M5ネジを干渉しない様に加工(頭と長さを削る)
といった対応が必要になります。古いビートル、出先で何かあった時の事も考えると正直不安です。ということで、今回はデスビを新調することにしました。元々がリプロだったので今回もリプロにします。ということで早速パーツを注文、お値段1万円弱の出費となりました。
数日後にデスビが到着。TPIというアメリカのメーカーの物でした。
Bosch 009のリプロ品で見た目はほぼ一緒です。
ということで早速装着してセッティングです。デスビキャップは今までのものを使い、コンデンサーとポイントは今回のデスビに付属のものに取り替えました。ドキドキしながらキーを回すと、エンジンは1発でかかりアイドリングも問題なし、タイミングを調整してホッとひと安心となりました。
試走では何となく回転の伸びがスムーズになったものの、パワーが少し落ちた様な気がしています。でもエンジンオイルを40から30に変えたし、ポイントが以前のCBの抵抗なしから付属品の抵抗ありになったので、その辺りの違いはありそうです。
まあとりあえず直って良かった。ちなみに外したデスビもネジ穴がダメになっただけで、またJunkを見つけて直せそうなら復活させる予定です。
古い車なのでネジなどは慎重に扱っているつもりですが、今回の様にトラブルを防ぐつもりでやった事でトラブルを招いてしまうと、ちょっとがっかりといった感じです。まあこれもvwオーナーとしての勉強でしょうか…高い勉強代になりました。